感染拡大が止まらないハワイ州オアフ島。ホノルル市長が「セーフアクセスオアフ」を発令へ。

観光情報

感染拡大が止まらないハワイ州オアフ島。市長が「セーフアクセスオアフ」を発令。

【10月20日付、追記】ハワイ州のイゲ州知事は、新型コロナウイルスの感染状況が改善したことを受け、アメリカ国内からの観光客に対する渡航自粛の呼びかけを11月1日で解除し、ワクチン接種が完了していれば、ハワイへの旅行を認めると発表しました。

オアフ島ホノルル市長は、コロナウィルス感染再拡大の防止策として、9月13日より「セーフ・アクセス・オアフ」を施行することを発表しました。

無料接種にもかかわらず、ワクチン接種率が60%台で止まってしまっているハワイでは、特にワクチン未接種者の感染拡大が止まらない状態にあります。市長はレストラン・バー・ジム・映画館などで働く全ての従業員の安全のため、ウィルス感染防止策としてこのプログラムを施行しました。

セーフアクセスオアフの概要

2021年9月13日より2カ月間は、プログラムの対象となる施設へ入場する際にワクチン接種証明書もしくは過去48時間以内にFDA(米国食品医薬品局)が承認する陰性証明書の提示を義務付けました。また、すべての従業員もプログラムの対象となる職場へ入る際は、ワクチン接種証明書もしくは陰性証明書を提示する必要があります。このプログラムは13歳以上の全ての人が対象になります。

プログラムの対象となる施設

  • レストラン(屋内に飲食スペースを設置しているスーパーのイートインやフードコートを含む)
  • ジム・フィットネスセンター・ヨガ・ピラティス・バレー・ダンススタジオ・ボクシングジム・屋内プール等
  • ボーリング場
  • 射撃・アーチェリー場
  • プール
  • ビリヤード施設
  • 映画館・美術館・博物館
  • 動物園・水族館・植物園・海洋生物のアトラクション等
  • その他エンターテインメント施設・プライベートプール等
  • 航空会社の空港内ラウンジ(ハワイアン航空)(JAL/ANAは要確認)

*弁当などレストランでのテイクアウト(To go)の場合、15分以内なら接種証明書が無くても入場が認められます。

ホノルル国際空港(ダニエル・K・イノウエ空港)の今、2021秋。空港内免税店は営業中?休業中?

ワクチン接種証明書の種別

  • ハワイ州が認めるワクチン接種証明書の原本
  • セーフトラベルズプログラム内にアップロードされたハワイ州が認めるワクチン接種証明書
  • 日本政府(市区町村)が発行するワクチン接種証明書の原本(9月10日付、追加承認されました)

海外からの渡航者のワクチン接種証明書の条件

  • FDAが承認しているワクチンメーカーの接種者に限る(現在はファイザー・モデルナ・ジョンソンエンドジョンソンの3種類のみ)
  • 最終接種日より15日経過していること
  • 自治体が発行した海外渡航用のワクチン接種証明書であること(英語表記されていること)
  • ワクチン接種証明書と一緒にパスポートなど顔写真付き身分証明書を提示のこと

*アストラゼネカ製ワクチンはFDAから正式なワクチンとして承認されていません。

*日本のワクチン接種証明書は発行自治体により、フォーマット(用紙)が異なるため、入場施設で承認されない可能性があります。

ワクチンパスポート(ワクチン接種証明書)とは何? 海外旅行再開に向けて、今後非常に重要になる書類。

ハワイ(米国)の不都合な真実

現在、ハワイでは病院やクリニック以外でもロングス(CVS)などのドラッグストアやコストコ・ウォルマート・ターゲットなどの中にあるミニクリニックで、予約が無くても無料でワクチンを接種することができます。このような環境の中でも、ワクチン接種率は60%台に留まっています。いかにワクチン接種を拒む人たちが多いかが伺えます。これは、米国本土の各州でも同じ状況であり、ワクチン接種の予約を取るのに四苦八苦している日本の現状とは大きな隔たりがあります。アメリカ大統領を筆頭に、各州の知事もワクチンの接種率を上げるために色々と手を尽くしています。安心安全な旅行再開のためには、ワクチン接種率の向上は非常に大きなファクターとなってきます。

セーフアクセスオアフ後(2か月後)のハワイはどうなる?

ハワイ州は、米国本土からの観光客の受け入れを早い時期から開始し、日本人観光客に対しても世界で最初に隔離措置なしで門戸を開きました。全ては経済活動を優先し、観光産業で成り立つハワイを活性化させるためのものでした。今年の7月・8月にいたっては、米国本土からの観光客はコロナ前(2019年度)の数字を上回り、一時的なバブル景気に浮かれた感があります。雇用状況も大幅に改善されました。しかし、これまでハワイ州内のワクチン接種率は、無償であるにもかかわらず60%台から一向に伸びず、デルタ株の猛威から未接種者の感染拡大が止まらないまま、医療態勢がひっ迫する状態にあります。(ハワイ州のワクチン接種率の推移はこちら)州知事及びホノルル市長は9月中旬から11月中旬までの2カ月の間にワクチン接種率を向上させ、感染者の減少を目指す施策としてセーフアクセスオアフを施行しました。この2カ月間はワクチン接種率向上のための、非常に大事な期間になります。12月に入ると、ホノルルの一大イベントである「ホノルルマラソン」(12月12日実施予定)が待ち受けており、その後はクリスマスシーズンから年末年始シーズンへと1年中で一番の「稼ぎ時」が待っています。市としては、今のうちに厳格な感染対策を行って、来たる「稼ぎ時」に備えようという意図がはっきりと読み取れます。全ては島民のワクチン接種率にかかっていると言っても過言ではありません。

11月8日より米国(アメリカ)渡航の際は、ワクチン接種完了が入国の必須条件として義務化に。

この2カ月の間にワクチン接種率を向上させ、感染拡大が収まってくる時、再びハワイが活性化される道が開けてきます。

ハワイ旅行いつから行ける? ハワイへ旅行するために必要な書類一覧【出発準備編】

海外渡航情報は絶えず変化しています!

新型コロナウィルス感染状況の変化により、日本のみならず、世界中の国々が頻繁に隔離政策や出入国情報を変更・訂正しているのが現状です。当サイトでは最新の情報をお伝えするべく、日々情報の更新を行うよう努めておりますが、各国政府の政策発表がその更新スピードを上回るケースも見受けられます。実際に海外へ渡航する予定のある方は、外務省・厚生労働省・法務省・在外日本国大使館・JETRO・JICA・各国の政府観光局・利用予定航空会社などが発表する最新情報を必ず確認していただき、絶えず情報を修正することを強くお勧めします。理由の如何に関わらず、当サイトに掲載されている情報によって生じるいかなる損害についても、編集人および運営会社は責任を負わないものといたします。

特集記事

最近の記事

  1. JALとANA、2023年8月以降の燃油サーチャージ発表。2社間の料金乖離が鮮明に。

  2. ANA羽田空港国際線、第2ターミナルの運用再開へ

  3. 米国、入国制限解除へ。ワクチン未接種者も入国可能に。

  4. 日本の水際対策、緩和から撤廃へ。ワクチン未接種者も陰性証明書不要に。

  5. JALとANA、2023年6月以降の燃油サーチャージ発表。1段階値下げへ

  6. 【2023年4月最新版】東南アジア7カ国、入国条件・検疫制限について

よく読まれている記事

  1. 1

    【2022年8月最新版】海外から羽田空港へ到着時の検疫審査の流れと所要時間について

  2. 2

    羽田空港 国際線ターミナル(第3ターミナル)の今 空港内店舗の営業状況について

  3. 3

    ESTA(米国ビザ免除プログラム)有効期限の確認方法

  4. 4

    ANA国際線、事前座席指定をほぼ有料化へ

  5. 5

    日本の水際対策。海外から羽田国際空港へ到着時の空港検疫手続きの流れと所要時間について

  6. 6

    【2022年10月最新版】韓国、ビザなし渡航本格的に再開。ただし、K-ETA申請は必須。

TOP