【2022年8月最新版】海外から羽田空港へ到着時の検疫審査の流れと所要時間について

出入国情報(日本)

羽田空港検疫1

【2022年最新版】日本の水際対策、帰国前のPCR陰性証明書取得が不要に

海外から羽田国際空港へ到着時の検疫・入国・税関審査は、コロナ過のこの1年でどう変化したかを解説してまいります。また、空港到着から外へ出るまでの所要時間についても解説してゆきます。

一番の関門は空港検疫審査

海外から帰国後14日間の自宅待機を要請されていた昨年の今頃に比べれば、現在の日本の水際対策は大幅に緩和された感があります。しかし、いまだに日本帰国時には所定の手続きを踏まないと簡単には入国させてくれません。今、一番の関門は空港検疫審査と言えます。現地出発時刻の72時間前以内に取得したPCR陰性証明書を所持しない限り、日本への入国は絶対に認められません。

それでも、厚生労働省が定める所定の方式で取得した陰性証明書があれば、空港での検疫審査そのものはかなり簡素化されました。空港到着時の抗原検査も廃止されたため、審査に要する時間は大幅に短縮されています。一つには厚労省・検疫所がファストトラックを導入したことが挙げられます。

ファストトラックの導入

ファストトラックとは、海外から日本へ入国する前にあらかじめ検疫審査に必要な情報や書類を事前登録し、日本到着時には登録・認証完了のQRコードを提示することにより、検疫審査をスムーズに行うためのシステムです。ファストトラックの概要はこちらを参照してください。

ファストトラックの申請にはMySOSというアプリを利用します。最近ではWEB版も登場しました。海外にノートパソコンなどを持ち込む方は、PCから登録した方が申請は楽かもしれません。MySOSの操作方法はこちらを参照してください。

羽田空港へ到着してからの実際の導線

それでは、羽田空港へ到着してからの実際の導線を見てゆきましょう。

検疫審査

羽田空港検疫

現在、羽田空港国際線ターミナル(T3)の上記赤枠で囲った左側の部分は、全て検疫審査用施設として利用されています。正面右寄りのゲートに到着した方も、降機後141番ゲートまで延々と歩くことになります。

降機した後、右手一番奥の141番ゲートを目指します。
羽田空港検疫2

この部分全てが検疫審査用施設になっています。141番ゲートはこの建物の一番奥になります。
羽田空港検疫2

到着ターミナルから検疫審査棟へ。
羽田空港検疫3

検疫審査棟入口
羽田空港検疫4
日本政府が指定する「赤区分」の国から帰国した場合と「黄区分」から帰国してワクチン接種回数が2回以下の帰国者は、3日間の自宅・宿泊施設待機が必要になります。MySOS未登録者も含め、検疫審査はここから別々の導線になります。
羽田空港検疫5

「青区分」の国から帰国した場合は、ひたすら前進。ここは以前、健康カードや誓約書など必要書類が揃っているか確認を行っていた場所です。
羽田空港検疫7

有無を言わせずに141番ゲートまで延々と歩かされます。1年前はここで、誓約書やMySOSが正しくインストールされているかどうかのチェックがあり、申告したメールアドレスが正しいかどうかの通信チェックも行われていました。現在は、登録が簡素化されたため、このスペースは単なる空きスペースになっています。夕方など到着便が重複して、旅客が殺到した場合は、ここである程度交通整理を行います。検疫関連の係員の数は異様に多いと感じられます。
羽田空港検疫10

そして、折り返しの140番ゲート。ここでようやくMySOSで登録したQRコードの読み取りを行います。読み取りが終わると、検疫審査完了の青い用紙を渡されます。これで、検疫審査は完了となります。(MySOSで青い画面を持っている方の場合)
羽田空港検疫11
検疫許可証

入国・税関審査へ向けて、再び長い導線を折り返します。検疫審査練内のトイレは封鎖されているので、トイレは早い段階で済ませておいた方が無難です。また、車椅子利用の障がい者の方や小さな子供連れに対する特別な措置はありません。ひらすら同じ導線を歩いて移動するのみです。
羽田空港検疫12
羽田空港検疫13

メインターミナルに戻り、本来の検疫審査窓口を通過します。ここでは140番ゲートで受け取った青い用紙を提示するのみです。
羽田空港到着階
検疫審査

入国審査

次に「入国審査」。日本人は自動パスポート読取り機にパスポートをかざし、顔認証を行えばそれで終了となります。特別な希望が無ければ、スタンプの押印もありません。
入国審査

税関審査

最後に「税関審査」。ターンテーブルで機内預け荷物を受け取り、機内で配られた税関申告書に必要事項を記入し、係員に提示すれば手続きは完了します。これで晴れて外へ出ることができます。また、ファストトラック(MySOS)登録時にVISIT JAPAN WEBへのデータ引継ぎも合わせて済ませた場合は、電子認証システムを通過することにより、簡単に税関審査を通過することができます。この場合、紙ベースの税関申告書への記入は不要になります。ただし、VISIT JAPAN WEBへ登録するためには、MySOSとは別にIDを取得する必要があります。手続きが面倒な方は、紙ベースの税関申告書を利用してもかまいません。VISIT JAPAN WEBの概要はこちら

VISIT JAPAN WEBVISIT JAPAN WEB

飛行機を降りてから外に出るまでの所要時間

飛行機を降機してから、諸手続きを経て外へでるまでの所要時間は30~40分と言ったところです。大半はターミナル内の移動に要する時間です。到着空港で抗原検査行っていた昨年は、最低でも2時間はかかっていたので、だいぶ時間は短縮されました。次の課題は、PCR陰性証明書の取得義務がどのタイミングで緩和されるかです。これが無くなれば、検疫審査でこれほどの長い距離を移動させられることも無くなるはずです。

海外渡航情報は絶えず変化しています!

新型コロナウィルス感染状況の変化により、日本のみならず、世界中の国々が頻繁に隔離政策や出入国情報を変更・訂正しているのが現状です。当サイトでは最新の情報をお伝えするべく、日々情報の更新を行うよう努めておりますが、各国政府の政策発表がその更新スピードを上回るケースも見受けられます。実際に海外へ渡航する予定のある方は、外務省・厚生労働省・法務省・在外日本国大使館・JETRO・JICA・各国の政府観光局・利用予定航空会社などが発表する最新情報を必ず確認していただき、絶えず情報を修正することを強くお勧めします。理由の如何に関わらず、当サイトに掲載されている情報によって生じるいかなる損害についても、編集人および運営会社は責任を負わないものといたします。

特集記事

最近の記事

  1. JALとANA、2023年8月以降の燃油サーチャージ発表。2社間の料金乖離が鮮明に。

  2. ANA羽田空港国際線、第2ターミナルの運用再開へ

  3. 米国、入国制限解除へ。ワクチン未接種者も入国可能に。

  4. 日本の水際対策、緩和から撤廃へ。ワクチン未接種者も陰性証明書不要に。

  5. JALとANA、2023年6月以降の燃油サーチャージ発表。1段階値下げへ

  6. 【2023年4月最新版】東南アジア7カ国、入国条件・検疫制限について

よく読まれている記事

  1. 1

    【2022年8月最新版】海外から羽田空港へ到着時の検疫審査の流れと所要時間について

  2. 2

    羽田空港 国際線ターミナル(第3ターミナル)の今 空港内店舗の営業状況について

  3. 3

    ESTA(米国ビザ免除プログラム)有効期限の確認方法

  4. 4

    ANA国際線、事前座席指定をほぼ有料化へ

  5. 5

    日本の水際対策。海外から羽田国際空港へ到着時の空港検疫手続きの流れと所要時間について

  6. 6

    【2022年10月最新版】韓国、ビザなし渡航本格的に再開。ただし、K-ETA申請は必須。

TOP