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ハワイ、入国手続き簡素化へ。セーフトラベルズプログラムの登録が不要に
ハワイの入国手続きが今よりも簡素化されることになりました。ハワイ州知事は、2021年11月8日より米国入国のための条件が変更になることに伴い、これまで入国と10日間の隔離措置免除の条件としていた「ハワイ州セーフトラベルズプログラム」の登録を不要とする旨を発表しました。11月8日以降、ハワイ州を含む米国へ入国する際には、ワクチン接種が完了していることが必須条件になりますが、ワクチン接種が完了している人は、ハワイ入国のための面倒な手間が一つ減り、手続きが簡素化されます。
直行便を利用してハワイへ渡航する、日本人を含む外国人旅行者の入国必要書類
ハワイへ旅行する場合、ハワイ到着後の10日間自己隔離の免除を受け、到着初日から自由に行動するためには、ハワイ州の定める以下の条件に沿った書類を提示する必要があります。(米国本土からハワイへ渡航する際に必要な書類についてはこちらを参照してください。)
1.市区町村が発行するワクチン接種証明書
ハワイを含む米国への入国条件として、ワクチン接種が完了していることが必須条件となります。ワクチン接種が完了していることを証明する書類として、渡航者が居住する市区町村が発行するワクチン接種証明書(新型コロナウィルス感染症予防接種証明書)を取得してください。今のところワクチン接種証明書はまだ電子化されていないため、紙ベースの証明書を取得する必要があります。取得方法は各市区町村により異なりますので、直接確認してください。ワクチン接種証明書の詳細については、以下の記事を参照してください。
2.新型コロナウィルスのPCR検査陰性証明書
日本からハワイへ旅行する渡航者は、日本を出発する1日前以内に、PCR検査(NAAT検査または抗原検査)を行い、PCR検査陰性証明書(英文)を取得する必要があります。この陰性証明書をワクチン接種証明書と一緒に提示することにより、ハワイへの入国が許可され、10日間の自己隔離が免除されます。
- 例えば1月10日に日本を出発する便に搭乗する場合は、1月9日にPCR検査を受ける必要があります。出発日までの間に週末や連休が絡む場合は、土・日・祝祭日も検査を行っている指定医療機関で検査を受ける必要があるので、事前に営業日と営業時間を確認することをお勧めします。
- 陰性証明書は英文で作成する必要があります。
- 家族連れの場合、5歳以上の子供も陰性証明書の取得・提示が必須となります。
- 2歳~4歳の幼児も陰性証明書の取得・提示が必須となります。
- 2歳未満の幼児は陰性証明書の取得は必要ありません。
- 検査を受ける際には必ずご自身のパスポートもしくはパスポートコピーを持参してください。パスポートの英文表記名と陰性証明書の英文表記名が異なっていると、陰性証明書は無効になってしまいます。
- 11月8日以前は、ハワイ州が指定する医療機関で取得した陰性証明書が必要でしたが、現在はその規定が撤廃されどの医療機関が発行した陰性証明書でも可能になりました。
3.ESTA(米国ビザ免除プログラム)の事前取得
ハワイ(米国)入国の際には「ESTA」の取得が必須となっています。新型コロナウィルスの影響でほとんどの日本人は1年半以上海外旅行ができない状態が続いています。ESTAの有効期限は取得から2年間ですが、取得済の人も大半の人は期限が切れているはずです。有効期限の確認はこちらのサイトで確認することが出来ます。渡航を予定していて、有効期限が切れている方は早めにESTAを取得しましょう。
ESTA公式サイト https://esta.cbp.dhs.gov/
4.「宣誓書」の提出
宣誓書とは米国行きの航空機に搭乗する際に、新型コロナウィルスに対して陰性であることを「宣誓」する書類です。航空機搭乗前に航空会社のチェックインカウンターへ提出する必要があります。この書類は飛行機に搭乗する2歳以上の幼児を含む全ての旅客に対して提出が必要になります。この書類を提出しないと航空会社は飛行機に乗せてくれません。「宣誓書」は出発前にプリントアウトして、所定の欄に必要事項を記入・署名して準備しておくとチェックインがスムーズに行われます。宣誓書のPDFは以下を参照してください。12月6日以降、宣誓書の書式が変更になりました。
ワクチン接種を受けられない子供のハワイ入国条件
アメリカ国務省のホームページ(英文)を参照すると、ワクチン未接種の2歳以上18歳未満の子供は、以下の条件で新型コロナウイルスPCR検査の陰性証明書を取得すれば、ワクチン未接種でも入国可能になります。なお、2歳未満の子供は陰性証明書を取得する必要はありませんが、米国CDCでは念のため取得することを推奨しています。
ワクチン接種を完了した親もしくは保護者と一緒に渡航する場合(空路利用) | 出発日の1日前以内に受けたPCR検査の陰性証明書(英文)を取得する必要があります |
ワクチン未接種の子供が一人で渡航する場合(空路利用) | 出発日の1日前以内に受けたPCR検査の陰性証明書(英文)を取得する必要があります |
ハワイ州政府観光局が発表した、最新情報はこちらを参照してください。
日本政府(外務省)の海外安全情報によれば、ハワイも含めた米国には「レベル3(渡航中止勧告)」が発令されています。
外務省の「海外安全ホームページ」の中にある地域別の海外安全情報を参照すると、2021年11月現在で安全な外国は一つもありません。欧米諸国を含め、ほとんどの国は「レベル3」(渡航は止めてください・渡航中止勧告)となっています。アメリカ本土のみではなく、ハワイも同じくレベル3です。渡航を計画されている方は、外務省の海外安全情報の推移を見守りつつ、大きなリスクがあることを十分承知の上で行動してください。