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カンボジア、外国人の入国制限緩和へ。日本人も隔離措置なしで入国が可能に
カンボジア保健省は2021年11月15日より、新型コロナウィルスのワクチン接種を完了した外国人渡航者に対して、カンボジア入国時の隔離措置を不要とする旨を発表しました。日本人も隔離措置なしで、カンボジア入国が可能になります。
隔離措置なしでの、カンボジア入国のための必須条件について
以下の条件を満たしていれば、カンボジア入国時の隔離措置は不要になります。
1.新型コロナウィルスワクチンを接種済であることを証明できる書類の提示
日本の市区町村が発行するワクチン接種証明書(新型コロナウィルス感染症予防接種証明書)を取得する必要がありますが、外務省ホームページを参照すると、「なお、上記防疫措置の免除・緩和について、日本の市区町村等で発行するワクチン接種証明書の有効性は現在確認中。」と言う文言が赤字で表記されており、カンボジア政府が日本の市区町村が発行するワクチン接種証明書を有効と認めるかどうかは「確認中」とのことです。渡航を予定される方は、最新の外務省情報を確認することをお勧めします。外務省のカンボジア情報はこちらを参照してください。
ワクチンパスポート(ワクチン接種証明書)とは何? 海外旅行再開に向けて、今後非常に重要になる書類。
2.日本出発前のPCR検査陰性証明書の取得
カンボジアへ”到着”する72時間前以内に検査を行い、陰性を証明する検査証明書が必要になります。日本出発の72時間前ではなく、カンボジアの空港へ到着する72時間前となっていますので、注意してください。アンコールワット遺跡群があるシェムリアップや首都プノンペンを目的地とする場合、仁川・ハノイ・ホーチミン・シンガポール・バンコクなどを経由して入国するケースが一般的ですが、目的地への到着時刻を起点として検査を受ける必要があります。ただし、現在はカンボジアへ就航している定期便は極端に少なくなっています。渡航を検討している方はまずは航空機の就航状況を確認することをお勧めします。
- 検査の種類はPCR検査で、検体は咽喉頭スワブ(Nasopharyngeal Swab)であること
- 検査証明書は英語またはフランス語で作成されていなければならない
- 検査機関の印の押印及び責任者の署名が必要
- 紙媒体の原本を用意すること
【例外】シンガポール経由でカンボジアへ入る場合は、日本出発の48時間以内に検査を行う必要があります。詳細はこちらを参照してください。
3.任意の海外旅行保険への加入
入国の必須条件ではありませんが、任意の海外旅行保険への加入が推奨されています。詳細はこちらを参照してください。
4.到着空港での抗原検査
到着空港で必要書類を提示した後に抗原検査を行い、陰性であることが確認されれば、隔離を免除され無制限で国内を移動することができます。抗原検査の所要時間は15分~20分程度です。
*ワクチン未接種の場合は隔離措置が必要になります。詳細は在カンボジア日本国大使館の情報(こちら)を参照してください。
カンボジアへ入国するためにはビザが必要です
観光目的の場合でも、カンボジアへ入国するためにはビザを取得する必要があります。ビザは在日本カンボジア大使館や総領事館で申請・取得することが可能です。なお、空港到着時に取得できる「アライバルビザ」は現在発行が停止されています。ビザ取得に関する情報はカンボジア大使館のホームページが見当たらないため、大阪領事館の情報を参照してください。
カンボジア国内の状況
ワクチン接種率 (11月13日現在)
- 1回目接種:87.82%
- 2回目接種:82.52%
- 3回目接種:12.66%
- カンボジアで接種されているコロナウィルスワクチンはシノファーム(中国製)とコビシールド(インド製)の2種類
- カンボジアの全人口は約1,600万人
プノンペン
- スーパーマーケットやレストランなどは通常営業
- 大型スーパーマーケットやホテルなどの施設では、入場前の体温チェック・消毒・ワクチンカードの提示が義務付けられている。
シアヌークビル
- ロックダウンは解除。独自の規制は継続中。
シェムリアップ
- 夜間外出禁止令は解除。
- 10人以上の集会の禁止、小売店及び飲食店での酒類販売禁止等についての規制は延長。(解除期限は未定)
アンコールワット遺跡群は営業中ですが、今は行く手段がありません
カンボジア最大の世界遺産アンコールワットは現在も営業中です。この10月も1,119名の外国人がアンコールワットを訪れています。(おそらくカンボジア在住の外国人だと思われます)しかし、アンコールワットの玄関口であるシェムリアップ空港へ就航する航空便がコロナの影響で極端に少なくなっているため、今は日本からアンコールワットへ行く移動手段がほぼ無い状態です。定期航空便の復活を待ち、カンボジアを訪れる機運が高まってくるのは来春以降になるでしょう。
そして、最大のネックは日本の水際対策になります
米国・欧州・タイを始め、多くの国々が入国条件を緩和しつつありますが、日本はまだ厳しい水際対策を継続中です。観光目的の場合、日本帰国後は10日間もしくは14日間の自宅待機を行う必要があります。本格的な海外旅行の再開までには、もう少し時間が必要な状況が続きます。
日本帰国後の自宅待機(自己隔離)期間が14日間から10日間へ短縮。日本の水際対策、10月から条件付きで緩和へ。