マレーシア、入国制限を解除し、外国人観光客の受け入れを再開へ

出入国情報(海外)

マレーシア政府は、2022年4月1日以降、完全にワクチン接種を完了した(接種を2回もしくは3回以上完了した)全ての国・地域からの渡航者について、隔離措置なしでマレーシアの入国を許可する旨発表しました。

マレーシア入国の条件

  1. ワクチン接種証明書を所持していること
  2. パスポートの有効期限が、入国時に最低6カ月以上あること
  3. 有効な往復航空券もしくは第三国へ出国する航空券を所持していること
  4. 日本出発の2日前以内に検査した英文のPCR検査陰性証明書を提出すること
  5. 入国後24時間以内に、市中の病院・クリニックで「迅速抗原検査」を受けること
  6. 海外旅行保険への加入と「英文付保証明書」を所持していること
  7. 「My Sejahtera」アプリのインストール
  8. 日本国籍の渡航者は、90日以内の観光・商用目的の場合、ビザ無しで入国することが可能です

ワクチン接種証明書について

デジタル庁が提供する接種証明書アプリがマレーシア入国において有効です。マイナンバーカードを未取得で、デジタル証明書を取得できない方は、日本の市区町村で発行された「新型コロナウィルス予防接種証明書」(紙ベース)もマレーシア入国において有効です。予防接種証明書に関する厚生省の案内はこちらを参照してください。なお、マレーシアでは、渡航者の年齢により接種回数の定義が異なっています。ファイザー・モデルナを接種済の日本人に対するワクチン接種の定義は、以下の通りです。なお、2回目のワクチン接種から14日以上経過していることが、入国の条件になります。

接種回数18歳~59歳60歳以上
2回接種完了接種未完了
3回接種完了(ブースター接種)接種完了

*接種未完了の渡航者は、マレーシア入国後5日間の隔離が必要になります。

電子版ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)、アプリを通し二次元コード(QRコード)での表示が可能に

PCR検査陰性証明書の種類について

マレーシアでは、日本出発前に新型コロナウィルスへの感染歴が無い場合と有る場合で、PCR検査の検査方法を細かく指定しています。

  • 感染歴の無い渡航者:RT-PCR(鼻咽頭ぬぐい検査)の陰性証明書が必要になります。
  • 日本出発の6日~60日前に新型コロナウィルス感染歴がある渡航者:以下の一覧を参照してください。
最終目的地検査種類
マレー半島内出国前2日以内のRTK-AG(迅速抗原検査)
サバ州出国前2日以内のRT-PCR(スワブ)検査
サラワク州出国前2日以内のRT-PCR(スワブ)検査

PCR検査陰性証明書の取得について

日本出発の2日前以内に検査した、英文のPCR検査陰性証明書を取得する必要があります。オミクロン株の感染拡大に伴い、検査医療機関は非常に混みあっており、注意が必要です。また、検査日が土曜・日曜・祝祭日などに当たる場合、休日も営業している医療機関を事前予約しておく必要があります。出発空港で陰性証明書を取得することも可能ですが、費用が高額なためあまりお勧めできません。

海外旅行に必要なPCR検査陰性証明書。取得費用はいくらかかる?【2021年冬・最新版】

入国後の「迅速抗原検査」について

マレーシアでは、到着後24時間以内に市中の病院で迅速抗原検査を受け、その結果を接触追跡アプリ「My Sejahtera」に入力する必要があります。24時間以内に結果の入力をしないとアプリのステータスが赤に変わり、施設への入場や入店ができなくなります。入国時の抗原検査で陽性が判明した場合は、医療施設に移送され、ワクチン接種完了者でも7日間隔離されます。(ワクチン接種未完了者は、10日間)

迅速抗原検査が受けられる病院は、マレーシア国内に1,700ヶ所以上あります。病院・クリニックの一覧リストはマレーシア保健省サイトを参照してください。また、滞在するホテルによっては、周辺の提携クリニックリストを作成しています。

海外旅行保険への加入と「英文付保証明書」の所持

海外旅行保険への加入が義務化されています。マレーシア滞在中に陽性が判明し、入院もしくは隔離措置が必要な場合の治療費用として、20,000ドル相当額(約250万円)の「コロナ感染症補償」が付帯した海外旅行保険に加入する必要があります。東京海上日動や三井住友海上などメジャーな海外旅行保険には、もれなくこの補償が付帯されています。また、通常の保険証券以外に、英文で表記された「英文付保証明書」を保険会社に依頼して発行してもらう必要があります。「英文付保証明書」とは、海外旅行保険に加入していることを英文で証明したものになります。

 

My Sejahteraアプリ(接触追跡アプリ)とは

マレーシア政府の定めにより、入国者は「My Sejahtera」アプリのインストールが義務化されています。携帯電話番号を登録し、パスポート番号・氏名・生年月日・Eメールアドレス・国籍などの情報を登録する必要があります。なお、親と同行するスマートフォンを持たない子供は、同行者としてMy Sejahteraへの登録が可能です。同行者として登録した場合、スマートフォンを持つ親から離れて施設への入店や入場はできません。アプリは、App StoreもしくはGoogle Play上で、「My Sejahtera」を検索してダウンロードしてください。具体的な入力方法は、マレーシア政府観光局が作成したこちらの資料を参照してください。

なお、このアプリは日本出発前にインストールし、パスポート情報やワクチン接種証明書・PCR陰性証明書のアップロードを完了しておく必要があります。出発空港のチェックインカウンターでは、アプリ上で必要項目が全て登録されているかどうかの確認を行います。未登録もしくは書類不備の場合は、飛行機へ搭乗することができなくなりますので、ご注意ください。

 

ワクチン未接種の17歳以下の子供の入国について

17歳以下の子供は、出発2日以内に検査したPCR検査陰性証明書を取得すれば、隔離免除でマレーシア入国が可能になります。

6歳以下の子供の入国について

6歳以下の子供は、マレーシア入国前のPCR検査陰性証明書と到着後の迅速抗原検査は不要です。

日本の水際対策は大幅に緩和されました。

厳しかった日本の水際対策も、3月1日以降大幅に緩和されました。マレーシアは、宿泊施設での待機指定国から除外され、ワクチン接種を3回完了している帰国者・入国者は待機期間がゼロになり、帰国日から自由に行動することが認められるようになりました。

海外渡航情報は絶えず変化しています!

新型コロナウィルス感染状況の変化により、日本のみならず、世界中の国々が頻繁に隔離政策や出入国情報を変更・訂正しているのが現状です。当サイトでは最新の情報をお伝えするべく、日々情報の更新を行うよう努めておりますが、各国政府の政策発表がその更新スピードを上回るケースも見受けられます。実際に海外へ渡航する予定のある方は、外務省・厚生労働省・法務省・在外日本国大使館・JETRO・JICA・各国の政府観光局・利用予定航空会社などが発表する最新情報を必ず確認していただき、絶えず情報を修正することを強くお勧めします。理由の如何に関わらず、当サイトに掲載されている情報によって生じるいかなる損害についても、編集人および運営会社は責任を負わないものといたします。

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