【2022年5月30日追記】フィリピン政府は、2022年5月30日以降、ワクチン接種を3回以上完了した外国人渡航者に対し、PCR検査陰性証明書の提出義務を免除する旨、発表しました。ワクチン接種を3回以上完了していれば、日本出発前にPCR検査陰性証明書を取得する必要がなくなりました。また、海外旅行保険への加入も「義務」から「奨励」に変わりました。
フィリピン政府は、2022年2月10日以降、完全にワクチン接種を完了した(接種を2回以上完了した)ビザ免除国・地域からの渡航者について、隔離措置なしでフィリピンへの入国を許可する旨発表しました。2月1日以降は、帰国するフィリピン国民もワクチン接種完了を条件に隔離措置が撤廃されます。在日フィリピン大使館の発表はこちらを参照してください。
なお、諸外国の感染状況に応じ、フィリピン政府は「グリーン国」「イエロー国」「レッド国」と段階的に感染リスクに応じて検疫規制を分類していました。この分類は一時的に停止され、日本を含むビザ免除国はワクチン接種完了を条件に、受け入れが再開されます(30日以内の無査証短期滞在)。また、ワクチン接種が完了していない渡航者は、2月16日以降は入国が認められなくなります。ワクチン接種を受けることのできない12歳以下の子供については、後述します。
目次
フィリピン入国の条件
- ワクチン接種証明書を所持していること
- パスポートの有効期限が滞在日数に加えて6カ月以上あること
- 有効な往復航空券もしくは第三国へ出国する航空券を所持していること
- 日本出発の48時間以内に検査した英文のPCR検査陰性証明書を提出すること(ワクチン3回接種で免除)
- もしくは、24時間以内に検査機関(医療機関)で検査した、抗原検査の陰性証明書を提出すること(ワクチン3回接種で免除)
- 海外旅行保険への加入と「英文付保証明書」を所持していること(義務から奨励へ)
- 事前にオンラインで「One Health Pass」に登録し、QRコード及び手続き番号を取得すること
- Trazeアプリのインストール
ワクチン接種証明書について
日本の市区町村で発行された「新型コロナウィルス予防接種証明書」(紙ベース)がフィリピン入国において有効です。また、デジタル庁が提供するデジタル証明書アプリもフィリピン入国において有効です。予防接種証明書に関する厚生省の案内はこちらを参照してください。なお、2回目のワクチン接種から2週間以上経過していることが、入国の条件になります。
PCR検査陰性証明書の取得について
日本出発(航空機の出発時刻)の48時間前以内に検査した、英文のPCR検査陰性証明書を取得する必要があります。検査日が土曜・日曜・祝祭日などに当たる場合、休日も営業している医療機関を事前予約しておく必要があります。出発空港で陰性証明書を取得することも可能ですが、費用が高額なためあまりお勧めできません。
なお、フィリピン政府では「陰性証明書は紙に印字されたものであり、RT-PCR検査法で検査したことが分かること、受診者の氏名・検査日時・検査を受けた医療機関名が全項目において英文で記載されていること」を証明書の条件として定めています。これは、抗原検査で取得した陰性証明書でも同様の条件となります。スマートフォンに保存したPDFファイルやJPEG形式の写真は無効ということになります。
海外旅行保険への加入と「英文付保証明書」の所持
海外旅行保険への加入が義務化されています。フィリピン滞在中に陽性が判明し、入院もしくは隔離措置が必要な場合の治療費用として、35,000ドル相当額(約455万円以上)の「コロナ感染症補償」が付帯した海外旅行保険に加入する必要があります。東京海上日動や三井住友海上などメジャーな海外旅行保険には、もれなくこの補償が付帯されています。また、通常の保険証券以外に、英文で表記された「英文付保証明書」を保険会社に依頼して発行してもらう必要があります。「英文付保証明書」とは、海外旅行保険に加入していることを英文で証明したものになります。
現在、フィリピンでは新型コロナウィルス「陽性」が判明した場合、最低7日間は隔離されることになります。症状の有無、予防接種歴などで隔離期間は変動します。隔離は滞在中のホテルや自宅での自主隔離が基本となっており、7日後に再検査となります。症状が軽症の場合、強制的に隔離施設に収容されることはありません。海外旅行保険に加入することにより、陽性判明した際のホテルでの滞在延長費用や帰国便の変更手数料などが補償されます。なお、クレジットカードに付帯する海外旅行保険では、「コロナ感染症補償」が特約として付帯していなかったり、「英文付保証明書」が発行できないケースがあります。事前にクレジットカード発行会社に確認することをお勧めします。
One Health Passとは
フィリピンに到着する全ての旅客は、事前にオンライン入力フォーム「One Health Pass」の登録が必要です。この新しい入力フォームは、以前は機内で記入し検疫エリアで提出していたHealth Declaration Checklist(健康状態報告書・黄色の紙)に代る報告フォーマットになります。下記アドレスにアクセスの上、画面に表示される内容に従って登録を完了してください。登録完了後、表示されるQRコード及びトランザクションナンバーをスマートフォンに保管してください。フィリピン到着時に検疫局(Bureau of Quarantine=BOQ)への提示が必要になります。また、出発空港において、チエックイン時に事前に航空会社が確認を行う場合があります。なお、この入力フォームは出発予定日の3日前から登録受付が可能になります。
登録フォームはこちら。 (URL: https://www.onehealthpass.com.ph/e-HDC/)
Trazeアプリ(接触追跡アプリ)とは
フィリピン運輸省の定めにより、フィリピン国内の全空港において、空港利用者の接触追跡アプリ「Traze」のインストールが義務化されています。ID/パスワードを設定し、氏名・フィリピンでの連絡先電話番号・Eメールアドレス・居住地などの情報を登録して、QRコードを取得する必要があります。
One Health Passもそうですが、昨今ではスマートフォンを所持しないと海外旅行が出来ないようになってきました。
ワクチン接種を受けることができない12歳以下の子供の入国について
ワクチン接種を受けることができない12歳以下の子供は、同行する親もしくは保護者がワクチン接種を完了していれば、入国することが可能です。また、3歳以下の子供は、症状がない限りPCR検査陰性証明書を取得する必要はありません。
なお、フィリピン政府では、18歳未満の同行者を必要としない未成年者の入国に関しては、ワクチン接種完了及び接種証明書の取得という要件を免除しています。
日本の水際対策は大幅に緩和されました。
厳しかった日本の水際対策も、3月1日以降大幅に緩和されました。フィリピンは、宿泊施設での待機指定国から除外され、ワクチン接種を3回完了している帰国者・入国者は待機期間がゼロになり、帰国日から自由に行動することが認められるようになりました。
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